陸上(長距離)の競技特性とエクササイズ例

走動作による障害発生の動作的特徴

フットストライクからミッドサポートにかけて足部アーチ機能が低下することに起因する障害発生パターンは多い。これはSubtalar joint、つまり距骨下関節が回外位からの過回内を起こすことにより下腿が内旋する (1)

(1)

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上記の連鎖によってpronation distorstionを起こすことが大きな原因の一つである。

Pronation distortion syndrome

足部の回内、股関節内転・内旋、骨盤の前傾、腰椎の前弯を特徴とした静的なマルアライメントである。(2)

(2)
姿勢評価 Pronation Distortion Syndrome
日本語による動画でPronation distortionを理解するならR Bodyさんがあげているこちらの動画を参考にしてみてください

Tibiofemoral rotation with valgus (TFR – Val) 脛骨大腿回旋症候群

走動作による障害発生を考える上でよく言われるのはTibiofemoral rotation with valgus (TFR – Val) 脛骨大腿回旋症候群である。これは股関節外転筋の機能不全により、股関節内転・内旋(Tibiofemoral (internal) rotaion: TFR)することで膝関節に過剰な外反力が加わる一連の不良動作を示す。TFR-Valを含んだ不良動作を繰り返し行うことは腸脛靱帯炎の大きな原因になるとされている。腸脛靱帯炎を発生した長距離ランナーは中殿筋が弱かったと発表した研究は20年も前に存在する (3) (ちなみにこの論文の被引用数は700を超える。このあたりの分野の研究のマイルストーン的存在であることは間違いなさそう。周辺の論文もしっかり読んでいかねば。)

(3) Fredericson M, Cookingham CL, Chaudhari AM, Dowdell BC, Oestreicher N, Sahrmann SA. Hip abductor weakness in distance runners with iliotibial band syndrome. Clin J Sport Med. 2000;10(3):169-175. doi:10.1097/00042752-200007000-00004

エクササイズ例

股関節外転・外旋筋の活性化を目的としたエクササイズによりPronation distortion syndromeやTibiofemoral rotation with valgus (TFR – Val) 脛骨大腿回旋症候群の主因が改善されれば一連の動作不良による疼痛も軽減すると思われる

クラムシェル

サイドパッセ

アップダウン

ヒップアブダクション

ヒップリフト with ヒップアダクション

ヒップアダクター (VMOの活動を促すためには大内転筋の筋活動も重要となる。VMOの一部は大内転筋の筋膜から起始しているため大内転筋の筋活動による筋張力がVMOの正常な収縮を実現する大切な要因の一つとなる。このつながりはアナトミートレインのDeep Front Lineとして紹介されている。(4)

(4)

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林 俊之介 ATC/CSCS/PHI Pilates Japan Instructor

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