アスレティックトレーナーとして知っておきたい整形外科患 腰編 その1

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急性腰痛症

発生原因

  1. 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症
  2. 脊髄・馬尾由来
  3. 内臓由来
  4. 解離性大動脈瘤などの血管由来
  5. 心因性

Red flags

  • 発症年齢20才以下、55歳以上
  • 時間や活動性に関係のない腰痛
  • 胸部痛
  • 癌、ステロイド治療、HIV感染既往
  • 栄養不足
  • 体重減少
  • 広範囲に及ぶ神経症状
  • 発熱

参考:日本整形外科学会診療ガイドライン 腰痛診療ガイドライン2012

腫瘍による腰痛、化膿性脊椎炎や脊椎カリエスなどの感染による腰痛、椎体骨折による腰痛を見逃さないためにも丁寧な問診が重要となる。

慢性腰痛症

一般的に3ヶ月以上持続する腰痛とされている

脊椎・神経系の加齢的変性など運動器臓器の器質的要因のほか、心理社会的要因もその症状形成に関与しているとされている

腰部脊柱管狭窄症 (Lumbar spinal canal stenosis)

加齢による退行性変化(変形性脊椎症・変性すべり)により、脊柱管や椎間孔が狭小化することにより症状が生じる。

特徴としては間欠跛行、下肢痺れ、下肢筋力低下。

外側型:外側陥凹部や椎間孔部における神経根の圧迫。障害神経根支配領域に一致した疼痛・痺れ

中心型:全周的に神経が圧迫される。多根性障害となり、広範囲に感覚異常。

馬尾性:馬尾性間欠跛行では反射は減弱・消失することが多く、前屈位で症状回復することが多い。両側臀部・下肢・会陰部のしびれや締め付け感。膀胱直腸障害(尿勢低下・残尿・頻尿)も確認する。進行型。

脊髄性:脊髄性間欠跛行では反射は亢進し、歩行の中止で症状回復することが多い。片側の臀部や下肢痛であることが多い。

誘発試験:SLRテスト、Femoral nerve stretch test, Kemp徴候

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板の髄核が後方の繊維輪を部分的もしくは完全に穿破し、神経根を圧迫し、腰痛や下肢神経症状を呈する

発生原因は重量物挙上、前屈動作、体幹部の回旋動作。

徒手検査①:SLRテスト(坐骨神経とL5・S1・S2神経根。ヘルニアの場合は股関節屈曲30−70度で疼痛出現。70度以上での疼痛は椎間関節由来の可能性)

徒手検査②:大腿神経伸展テスト Femoral nerve stretch test (L2・L3・L4神経根。

発育期の骨端輪骨折の遺残としての骨性終板を含んでいる場合、自然退縮は望めない

Classification

  • Contained type
    • Protrusion (PLLの膨隆)
    • Subligamentous extrusion (髄核が脱出して膨隆)
  • Non-contained type
    • Transligamentous extrusion (PLLの断裂、椎間板に遺残した髄核と連続性を保つ。
    • Sequestraction (髄核の遊離)
  • 参考:Macnab I, McCulloch JA, Weiner DS, Hugo EP, Galway RD, Dall D. Chemonucleolysis. Can J Surg. 1971;14(4):280-289.


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林 俊之介 ATC/CSCS/PHI Pilates Japan Instructor

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