脂肪とは?【脂肪の合成と分解について】

脂肪の合成

リポタンパクリパーゼ(LPL)

毛細血管の壁にはリポタンパクリパーゼ(LPL)という酵素がある。

まず、LPLの活性化が糖質を体脂肪にすることを容易にすることを抑えておきたい。

LPLはインスリンにより活性化される.

糖質摂取→インスリン分泌→LPL活性化→糖質を体脂肪として取り込み 

この流れが糖質摂取により促進される (脂肪取り込み作用が強くなるからといってインスリン分泌が悪者扱いされるべきではない。インスリンは血中アミノ酸の取り込みを助けて、筋合成作用もあるので、賢く付き合っていくべきホルモンであると考える)

LPLがカイロミクロンに作用すると、中性脂肪は脂肪酸とグリセロールに分解される。

その後、脂肪細胞に取り込まれて 脂肪酸→遊離脂肪酸→アシルCoA となる。

アシルCoAは解糖系の途中で生成されるグリセロール3リン酸と結合し、脂肪細胞内で中性脂肪となる

脂肪の分解

1. ホルモン感受性リパーゼ(HSL)が脂肪を分解

体脂肪が分解される時はホルモン感受性リパーゼという酵素が中性脂肪に作用する

中性脂肪は脂肪酸とグリセロールに分解されて、血液中に放出された脂肪酸がエネルギーとして利用されることで、体脂肪は減少する

つまり、HSLの作用を高めることができれば体脂肪燃焼へつなげることができる

HSLの作用を高めるには

アドレナリンやノルアドレナリンによってHSLが活性化される。

これらのホルモンは運動によって分泌される。

運動→アドレナリン・ノルアドレナリン→HSL活性化→体脂肪をエネルギーとして利用→体脂肪減少  という流れである

やはり運動が脂肪の分解を促進する というシンプルな結論

でも、その流れを知っておくことは大切と思われる

ちなみに成長ホルモンや甲状腺ホルモンにもHSLを活性化する役割があり、インスリンはHSLを不活性化する。

2.その他の脂肪分解酵素

ATGL (Adipose Triglyceride Lipase)、CGI-58、ペリリピンのような様々な酵素が脂肪燃焼に重要な役割を果たすと報告がされてきていますが、いずれも運動によって活性化される

運動による活性化は運動後も続くことも興味深い

個人差こそあれ、これらの酵素活性と運動について深掘りしていくと

運動によるこれらの酵素活性が継続される時間

酵素活性に必要な運動強度

酵素活性を維持できる運動頻度

このあたりがわかってくれば脂肪燃焼へ向けた最適な運動プログラム立案のヒントとなるはずだ

β酸化で脂肪を燃焼

細胞外に放出された脂肪酸はミトコンドリア内にてβ酸化という経路によってATPを産生する。

脂肪酸のミトコンドリアへの取り込み

脂肪酸→脂肪酸+CoA→アシルCoA

アシルCoA+カルニチン→(CPT-1を介して)→アシルカルニチン

アシルカルニチンがミトコンドリア内へ取り込まれる

ミトコンドリア内で

アシルカルニチン→(CPT-2を介して)→アシルCoA+カルニチン

に分解される

アシルCoA→アセチルCoA 

となりβ酸化が始まる

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感想(2件)

参考図書


脂肪酸とケトン体 ~糖質制限ダイエットの科学: 山本義徳 業績集 4


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林 俊之介 ATC/CSCS/PHI Pilates Japan Instructor

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